新機構モーター研究開発
相談のきっかけ
静岡理工科大学 青山准教授様よりご相談を受けた㈱ブローチ研削工業所様から弊社に加工が可能でしょうか?とご相談いただきました。
相談内容
新開発製品に使用する少し特殊な先端形状を持つ かなり小型な部品ですが制作可能でしょうか?
相談状況と難点
・様々な製作法を検討しているが有力な製作方法も、加工先もまだ見つかっていない状況とのこと
・形状の見た目はそれほど難しくはないが材質・サイズ・必要精度の3つのバランスが難しく加工法が想像しにくい製品
今回の対応
製作工法の立案
・弊社の得意な切削加工のみでは実現性が低いと判断し、別の工法と複合させて加工する方法を構想。
ご連絡頂いた㈱ブローチ研削工業所様の加工技術が構想の実現に役立つことに着目
タッグを組んで取り組むことを立案し㈱ブローチ研削工業所様にご提案致しました。
イメージサンプルの作成
・提案する構想の加工プロセスの実現性をクライアント様に見ていただく為
図面と大まかな目的から今回必要とされるであろう内容を想定し
簡易的ではあるが工法を複合させる構想と同じ方法にて先行試作しイメージサンプルを用意いたしました。
現状確認と展開のご提案
・弊社の山内(代表)が㈱ブローチ研削工業所様と共に静岡理工科大学 青山准教授様の元へお伺いさせていただき
具体的に必要とされる部分の詳細を確認
その場で製作の構想を含めた幾つかの工法のご提案をさせていただきました。
結 果
弊社がご提案させていただいた工法でのお見積りのご依頼を頂きご提出させていただきました。
結果、ご採用ということで製品を製作させていただきました。
派生して研究開発への参加!
開発参加への経緯
経緯1 問題点のフィードバック
部品製作を進めつつ青山准教授様と開発製品の情報を共有させていただく中で
弊社山内が開発品が完成へと至る過程に問題となる内容がある事に気付いた為、その旨を青山准教授様にお伝えし
追加にて改善の提案をさせていただきました。
経緯2 新たなご相談
青山准教授様より弊社が携わっている製品以外にも製作に悩む製品があるとのご相談があった為
製品意図を満たしつつも全く別のアプローチによって最終的に同じ形状を形作る方法をご提案させていただきました。
経緯3 共同研究開発会議への参加
その後、青山准教授様と共同研究されている大手企業様との会議(前途1、2の提案の説明を含めた)
に弊社山内も説明の為に同行し2項目の提案をさせていただきました。
その場でご賛同いただけた為、追加のお見積りをご提出させていただきました。
後に正式に弊社へ製作のご依頼を頂く形となりました。
アドバイザーとしての研究への参加
最終的には、共同研究企業様からのご要望もあって、弊社の山内も「製造工法アドバイザー」「組み付け工具設計・工法アドバイザー」という形で共同研究の一員として新機構のモーター部品の組み付けまで携わらせていただく形となりました。
お客様レビュー
ご回答者
静岡理工科大学 理工学部 電気電子工学科
准教授 青山 真大 博士
Q;弊社ご利用のご感想を率直にお聞かせください
A;今回の新構造モーターの試作は山内社長のアドバイスや技術があって初めて成立し、モノとして作ることが出来ました。
当初こちら側で想定していなかった工法上の課題のご指摘や、その課題を解決するための解決策の提案を行ってくださり、今回の技術が成立しました。
山内社長の湧き出るアイデアや、経験に基づいた多面的視点での分析はとても信頼でき、自身の勉強にもなります。
今後も様々な研究開発の案件でご相談するかと思いますが、よろしくお願い致します。